「封印」されしアタマのなかより(大人の早期癒合症)

頭蓋骨縫合早期癒合症の成人当事者、および認知心理学の研究者の視点で考えたことを発信しています。メインテーマは「注意」の認知科学的分析。なお当ブログの記事における内容及び理論は無断使用禁止です。

<頭蓋骨縫合早期癒合症の外見的悪影響について①> 軽度の早期癒合症による「頭皮の下垂」が引き起こす諸問題

通常程度の早期癒合症では頭蓋変形の程度が顕著であるため、手術を施されるケースがほとんどでしょう。しかし一方で、軽度な早期癒合症による頭蓋変形の病態は専門医でも判別ができないため、そのまま見過ごされてしまうという問題を抱えています。

私自身が軽度の早期癒合症の当事者であり、中学生ごろから髪型についてさんざん悩んできました。そうしながら自分自身の頭蓋骨の特徴をサンプリングしてきました。

そうした背景もあり、私は「大人の早期癒合症」の人とそうでない人とを見分けることができます。

 

そこで今回は、見分ける方法論のもととなる、早期癒合症による外見的特徴の変化について紹介します。

 

 

第1 序説

早期癒合症の外見的な問題は、頭蓋骨の変形だけではなく、頭蓋骨の狭小化により余剰となった頭皮の下垂も含まれる。

頭皮の下垂による姿勢の変化は、自律神経にかかわる二次障害を引き起こしうる。ゆえに、二次障害の解決および防止を実現するためには、根本的問題である早期癒合症の病態を解消しなければならない。

そのうえ早期癒合症は精神症状もひきおこすため、早期癒合症による精神症状の存否は、早期癒合症の外見的特徴から判断することが可能である。

 

第2 早期癒合症による「頭皮の下垂」について

軽度の早期癒合症の美容面での問題の原因となる現象が、「頭皮の下垂」です。この「頭皮」とは解剖学的定義に準拠しており、すなわち、髪が生えている部分に限らず、首より上の頭部全体の皮膚を示します。

そして「下垂」とは、頭皮が重力によって下の方向に垂れるということです。

頭蓋骨を覆う頭皮のほうは、本来の頭蓋骨の大きさに相当する面積を持ちます。しかし、軽度とはいえ、早期癒合症の頭蓋骨はその体積自体が狭小化しています。すると、本来よりも大きさよりも小さい頭蓋骨に頭皮で覆った場合、頭皮が余ってしまいます。その分の頭皮が重力によって下の方向に垂れます。

このことから頭皮の下垂とは、いわば頭皮と頭蓋骨のバランスが崩壊した結果であるといえます。

 

第3 「頭皮の下垂」がもたらす諸症状

軽度の早期癒合症によって引き起こされる、頭皮の下垂によって引き起こされる外見的変化についてそれぞれ紹介します。

1 一重まぶた

厳密に言えば、頭皮の下垂によって一重まぶたになるのではなく、二重まぶたを維持できないため一重まぶたになります。

まぶたも頭皮の一部です。頭皮が垂れれば、目にかかるまぶたが広くなります。この状態で二重まぶたにすることも可能ですが、まぶたの内側に入り組んだ皮膚の量が多いため、マウントされた皮膚が眼球を圧迫することになります。

すると、まばたきのたびにまぶたが眼球をこするため、ドライアイや痛みを感じるようになります。ゆえに、二重まぶたにするよりは一重まぶたのほうが本人にとって楽になります。

一重まぶただけならたいした問題ではないのですが、一重まぶたになると視界の上の部分が閉じることになります。すると、開いている下の部分を通して景色を見るために、常に見上げるような姿勢となります。

この姿勢が二次障害の首猫背につながります。詳細は後ほど。

 

2 二重あご

早期癒合症によって下に垂れた頭皮は、無彩限に垂れていくわけではありません。その「終着点」はあごの下や首になります。すると、あごに頭皮が余分に集まるため、二重あごになります。男性であれば、喉仏が二重あごに埋もれてしまいます。

二十あごになった顎を伸ばすと楽なため、常に見上げるような姿勢になります。これも二次障害の首猫背につながります。詳細は後ほど。

 

3 頭髪の生え方の特徴の変化

早期癒合症によって頭皮の生え癖が変化するわけではありません。

頭皮の下垂により、髪の毛が本来生えるべき位置より下降するので、髪の毛の流れが不自然になります。

その特徴は以下の通りです。

  • 前髪の毛量が少ない(頭頂部から前頭部にかけての毛量の減少)

早期癒合症の場合、頭皮が下垂するため、本来頭頂部に存在するべき頭皮が頭頂部から外れ、側頭部や後頭部へとずれます。ずれた頭皮から生える髪の毛は前頭部に流れなくなるため、その分だけ前髪の毛量が少なくなります。

  • 側頭部及び後頭部の毛量が多い

側頭部や後頭部に頭皮がずれるので、その分だけ毛量が増えます。ずれた頭皮から生えている毛は本来の方向(毛根の向きによって決まる)に生えようとしますが、重力により下の方向に落ちます。しかし、毛根の向きは変わらないため、落ちると同時に「うねり」が生じます。その結果、膨らむような生え方になります。

 

言葉を用いて説明するのがなかなか難しいので、絵を用いた説明を別の記事で紹介します。

 

第4 「頭皮の下垂」が引き起こす二次障害

実は、早期癒合症による外見面での問題は、別の症状の発生を促す恐れがあると私は考えています。その症状とは、首猫背です。

首猫背になる原因として、頭皮の下垂による一重まぶたおよび二重あごが挙げられます。

では、なぜ首猫背という、わざわざ頭を上げるような姿勢をするのか?

一重まぶたになると上半分の視界が遮られることになります。そして二重あごになるとあごの下に皮膚がたまります。

あごの下の皮膚を伸ばすことと、下半分の視界を通して物を見ることを実現するためには頭を上げた首猫背の姿勢をとることが一番なのです。

しかし、首猫背は首コリを引き起こし、これが悪化した際には頸筋症候群という自律神経失調症を引き起こします。

 

第5 結論 

1 早期癒合症から「首コリ」

今回の記事の内容に沿うと、早期癒合症による外見的問題は単にそれだけにとどまるわけではなく、二次障害の原因にもなりうる危険性があります。その二次障害を引き起こすまでの一連の流れは以下の通りです。

早期癒合症による頭皮の下垂 → 一重まぶた&二重あご → 首猫背 → 頸筋症候群(首コリ)

 

2 軽度の早期癒合症の判別方法

専門医でも見逃してしまうほど判別が困難とされる軽度の早期癒合症を判別する方法は以下の通りです。

・頭が大きい

・髪型の異常:頭頂部から前頭部にかけての毛量が少ない、側頭部の髪の毛

・二重あご

・姿勢が悪い(首猫背)

 

3 早期癒合症が原因の精神症状は、外見的特徴をもつ

早期癒合症による問題は外見的なものだけではなく、ほかにも精神症状や身体症状を引き起こします。「症状」という表現を用いているのは、れっきとした病気であるためです。その精神症状は、発達障害に類似の症状を持つ情報処理障害を指し、現在では「特定不能の広汎性発達障害」などの恣意的な概念を用いられています。

そして、早期癒合症は外見的な問題ももたらすということとを組み合わせると、以下のような仮説を立てることができます。

「特定不能の広汎性発達障害」のうち、早期癒合症(軽度も含める)による大脳皮質圧迫が原因である精神障害は、外見的特徴を持つ。

 

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