当事者研究ブログ:大人の頭蓋骨縫合早期癒合症

頭蓋骨縫合早期癒合症(軽度三角頭蓋)と高次脳機能障害(容量性注意障害)についての当事者研究のノートです。言語性ワーキングメモリと日本語(右側主要部の規則)の関係について研究しています。目的①頭蓋骨縫合早期癒合症を成人症例、生活史を記事としてまとめること。目的②特異的言語発達障害の当事者研究をもとに、日本語が日本人の思考に与える影響(サピアウォーフ仮説)を考察すること。

大人に対して特異的言語発達障害を診断できない原因、「特異的言語発達遅滞」に対する公式見解

  • 特異的言語発達障害の診断対象は未成年
  • 「特異的言語発達遅滞」の由来
  • 「特異的言語発達遅滞」が解消されるという解釈
  • 大人になっても特異的言語発達障害は存在する。
  • (リンク)特異的言語発達障害の成人当事者の症例、病理について

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日本語の語順がSOV型言語で、述語が文末に配置される理由についての一考察

日本語が難しい言語であるといえる根拠のひとつに、語順が挙げられます。日本語をつかった正しい文の構造は、主語(S)、目的語(O)、述語(V)という順番です。そのため、統語的類型論(語順で言語の分類する方法)では、日本語は主要部終端型言語(SOV型)に分類されます。日本語が「主要部終端型言語である理由」についての疑問は、ほかのウェブサイト上でも提起されていました。

oshiete.goo.ne.jp

今回の記事ではこの問題に対する私自身の回答を紹介します。 

  • 主要部終端型言語(SOV型言語)の日本語
    • 言語学における主要部の定義
    • 主要部の位置(右側主要部の規則、左側主要部の規則)
    • 日本語でも文の主要部が述語であるといえる根拠
  • 日本語の文は句の順番を変えても同じ意味になる
  • 動詞を文末に配置する理由①:命題内容のあとにモダリティを配置
  • (執筆中)動詞を文末に配置する理由②:一度で説明しきらなければならないという強迫観念
  • (加筆修正予定)日本語の難しい語順と脳の疲労

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日本語は疲れる。音読しても黙読しても頭に入らないときは気分転換しよう。それでも理解(読解)できない原因疾患の紹介(うつ病、ADHD、気分変調症、容量性注意障害)

  • 日本語の文章読解に必要な脳機能(言語野を除く)
  • 音読と黙読で期待できる効果の違い(注意制御の強制)
  • 内容が頭に入らないときの気分転換の方法
    • 日本語の読み書きは脳を疲労させる
    • 気分転換の例
  • (以下編集中)読解力低下の原因疾患の大分類
  • 行動障害に「読む行為」を阻まれるADHD
  • 抑うつは脳機能全般を低下させる
  • 音読は上手だけど内容理解が伴わない容量性注意障害
    • 容量性注意障害に起因する特異的言語発達障害
    • 理解しにくい「複雑な構造の文」の意味
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