日本語が難しい言語であるといえる根拠のひとつに、語順が挙げられます。日本語をつかった正しい文の構造は、主語(S)、目的語(O)、述語(V)という順番です。そのため、統語的類型論(語順で言語の分類する方法)では、日本語は主要部終端型言語(SOV型)に分類されます。日本語が「主要部終端型言語である理由」についての疑問は、ほかのウェブサイト上でも提起されていました。
今回の記事ではこの問題に対する私自身の回答を紹介します。
- 主要部終端型言語(SOV型言語)の日本語
- 言語学における主要部の定義
- 主要部の位置(右側主要部の規則、左側主要部の規則)
- 日本語でも文の主要部が述語であるといえる根拠
- 日本語の文は句の順番を変えても同じ意味になる
- 動詞を文末に配置する理由①:命題内容のあとにモダリティを配置
- (執筆中)動詞を文末に配置する理由②:一度で説明しきらなければならないという強迫観念
- (加筆修正予定)日本語の難しい語順と脳の疲労