当事者研究ブログ:大人の頭蓋骨縫合早期癒合症

頭蓋骨縫合早期癒合症(軽度三角頭蓋)と高次脳機能障害(容量性注意障害)についての当事者研究のノートです。言語性ワーキングメモリと日本語(右側主要部の規則)の関係について研究しています。目的①頭蓋骨縫合早期癒合症を成人症例、生活史を記事としてまとめること。目的②特異的言語発達障害の当事者研究をもとに、日本語が日本人の思考に与える影響(サピアウォーフ仮説)を考察すること。

人の話を理解できない、聴き取れない「聴覚情報処理障害」とは? / ワーキングメモリ、発達障害との関係 / それぞれのタイプにおける聞こえ方の特徴、および原因疾患

聴覚情報処理をつかさどる機能が低下する3タイプの精神障害の病理を、当事者の観点から考察します。 

キーワード:音声認識、言語理解、カクテルパーティー効果、音韻ループ、ワーキングメモリ、マルチタスク、聴覚過敏、解離、吻側前頭前野、容量性注意障害、特異的言語発達障害、頭蓋骨縫合早期癒合症

続きを読む

頭蓋骨の大きさ、形と精神障害(発達障害を含む)の関係

検索エンジンに「発達障害」という言葉を入力したあとに出てくる検索候補に、以下のような言葉が存在します。

発達障害 頭デカい」

発達障害 頭が大きい」

 また、

自閉症 頭が大きい」

自閉症 頭囲」

 という検索候補も存在します。

あとはYahoo知恵袋でも こういった質問があります。

 検索候補として挙がるということは、発達障害の原因を頭の大きさにあると考えている人が、ある程度存在することを裏付けています。

続きを読む

特異的言語発達障害による言葉の遅れ(言語発達遅滞)の一症例、勉強嫌いの理由と大学進学できた理由や特技など

言語性知能の低下を伴わない一方で、言語の理解と表出に困難性が認められる特異的言語発達障害の評価対象は、未成年のみに限定されています。

成人当事者については評価基準が未確立であり、2020年も評価できる状態にはありません。それ以前に、日本語における特異的言語発達障害の実態は把握されておらず、メカニズムも不明です。

atama-psycho-linguistics.hatenablog.jp 成人当事者になっても継続する特異的言語発達障害の困り事については、臨床研究でも扱われていないので、知っている専門家はいないとおもいます。

この記事では、成人当事者である私自身という症例を、幼少期から現在に至るまでのことを紹介します。

その前に特異的言語発達障害の病理を紹介すると、ワーキングメモリの無効化によって、ざっくりいうと目的語が従属節に修飾された複文に対して、表出と理解を一度に実行できないという問題が発生します。主語に従属節が修飾された複文の認知は問題ありません。病理に関する詳細は以下の記事で紹介しています。

atama-psycho-linguistics.hatenablog.jp 

  • 勉強は嫌い(苦手だらけで)
  • 早稲田大学の附属高校に入学
  • 苦手ではないこと(勉強において)
  • 好きなこと、特技について
  • 特異的言語発達障害の趣味:デフォルトモードネットワークの刺激
続きを読む