当事者研究ブログ:大人の頭蓋骨縫合早期癒合症

頭蓋骨縫合早期癒合症(軽度三角頭蓋)と高次脳機能障害(容量性注意障害)についての当事者研究のノートです。言語性ワーキングメモリと日本語(右側主要部の規則)の関係について研究しています。目的①頭蓋骨縫合早期癒合症を成人症例、生活史を記事としてまとめること。目的②特異的言語発達障害の当事者研究をもとに、日本語が日本人の思考に与える影響(サピアウォーフ仮説)を考察すること。

頭蓋骨縫合早期癒合症の当事者である芸能人、有名人:ヒース レジャー(Heath Andrew Ledger)

はじめに

頭蓋骨縫合早期癒合症(以下、「早期癒合症」と記述)という、頭蓋骨が通常よりも「早く閉じてしまう」疾病が存在します。脳の発達に悪影響を与える疾病として医学的に認知されている、神経発達の観点においても重篤性を持つ疾病です。

現在、早期癒合症は小児慢性特定疾病に認定されており、手術を用いた治療が行われています。

一方、軽度の早期癒合症も実在するのですが、こちらのほうは医療関係者の間で認知されているとはいえません。それどころか、軽度三角頭蓋の手術に対して否定的な見解を述べているというのが現状です。(詳細は「軽度三角頭蓋の論争」に関する記事の中で紹介しています。)

こうした背景があり、治療の機会を逃した状態のまま大人になり、そのほとんど(私以外)は軽度の早期癒合症に気づかないまますごしています。仮に、早期癒合症由来の症状があったとしても、です。

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人の話を理解できない、聴き取れない「聴覚情報処理障害」とは? / ワーキングメモリ、発達障害との関係 / それぞれのタイプにおける聞こえ方の特徴、および原因疾患

聴覚情報処理をつかさどる機能が低下する3タイプの精神障害の病理を、当事者の観点から考察します。 

キーワード:音声認識、言語理解、カクテルパーティー効果、音韻ループ、ワーキングメモリ、マルチタスク、聴覚過敏、解離、吻側前頭前野、容量性注意障害、特異的言語発達障害、頭蓋骨縫合早期癒合症

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頭蓋骨の大きさ、形と精神障害(発達障害を含む)の関係

検索エンジンに「発達障害」という言葉を入力したあとに出てくる検索候補に、以下のような言葉が存在します。

発達障害 頭デカい」

発達障害 頭が大きい」

 また、

自閉症 頭が大きい」

自閉症 頭囲」

 という検索候補も存在します。

あとはYahoo知恵袋でも こういった質問があります。

 検索候補として挙がるということは、発達障害の原因を頭の大きさにあると考えている人が、ある程度存在することを裏付けています。

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