私は、物心ついたころから耳鼻咽喉科にたびたびお世話になっていました。その理由は、後鼻漏です。私が感じている後鼻漏の問題点は以下の通りです。
- のどの上の方(上咽頭)に痰が常にあるため違和感
- 口から鼻毛が出る。
他にも後鼻漏による痰がらみのせいか、扁桃肥大も患っています。膿栓もできますので、定期的にお掃除しています。
私が後鼻漏を患っている原因は慢性上咽頭炎であることが判明しています。そして、今回の序論ですが、その慢性上咽頭炎の原因は頭蓋骨縫合早期癒合症による軽度慢性頭蓋内圧亢進かもしれません。
慢性上咽頭炎を知ったきっかけは堀田修先生の著書を読んだことです。これをきっかけに慢性上咽頭炎が後鼻漏を引き起こしていることを疑いました。これでようやく後鼻漏の治る、という希望を胸に診断と治療ができる耳鼻咽喉科で治療を受けました。
慢性上咽頭炎に対しては、堀田先生がおっしゃるようにBスポット療法(上咽頭擦過療法)が実施されます。施術の回数は10回以上、私の場合2ヵ月以上ほどかかったような気がします
しかし、治療の効果は薄かったです。Bスポットを受けると炎症が引き、病状は改善されます。それで経過観察で放置するわけですが、いつのまにか再発しているのです。それの繰り返しを3回ほど経験しました。結局現在も慢性上咽頭炎を抱えている状態。
もう治らないのかとあきらめていましたが、ある日慢性上咽頭炎の発症メカニズムに関する学説を知りました。以下の引用元は、旭川医科大学の原渕保明先生が作成した文章です。
しかしながら,最近になってその機序として注目されているのが,上咽頭における静脈うっ血・脳脊髄液うっ滞による脳幹・視床・視床下部の循環障害説です。
…上咽頭擦過療法により上咽頭の炎症が緩和され,また静脈路や脳脊髄液路のうっ滞が改善されることが,慢性上咽頭炎に関連する症状への治療的効果の理由と考えます。*1
これを読んで私が真っ先に思い浮かんだことが、頭蓋骨縫合早期癒合症の軽度慢性頭蓋内圧亢進と共通しているということです。
忘れていました、慢性上咽頭炎を発症した時期は幼少期からです。物心つく前から後鼻漏の感覚は常にありました。そして、鼻のなかに水が入ったときの上咽頭の痛みがひどく、半透膜の膨張の痛みだけではありませんでした。
あと、私は早期癒合症を生まれてからずっと患っています。これは、長年にわたり慢性頭蓋内圧亢進を引き起こす疾患です。
脳脊髄液の循環障害によるうっ滞という慢性上咽頭炎の現象について、早期癒合症で軽度慢性頭蓋内圧亢進が発生した場合、脳脊髄液の経路であるくも膜下腔の狭小化するため、循環障害が起きるのではないでしょうか。素人考えですし、仮説を立てる以上のことはできませんが、それにしても共通点が多いなと思います。
私の場合、早期癒合症に起因する長年の軽度慢性頭蓋内圧亢進が慢性上咽頭炎の原因であると考えるようにします。
私が抱えている、頭蓋骨縫合早期癒合症の軽症例と、軽度慢性頭蓋内圧亢進については以下のリンク先で紹介しています。
atama-psycho-linguistics.hatenablog.jp
atama-psycho-linguistics.hatenablog.jp
6月5日追記:「後鼻漏」は鼻性髄液漏かもしれない
鼻性髄液漏(俗称:髄液鼻漏)という疾患があることを知りました。アレルギー性鼻炎との区別が難しいそうです。
上咽頭あたりから漏れ出ているのは鼻水ではなくて、髄液だそうです。後鼻漏と鼻性髄液漏は区別されるべきなのか、それとも後鼻漏のサブタイプが鼻性髄液漏かどうか、わかりません。
髄液鼻漏は外傷性と非外傷性に分類されるそうです。非外傷性は、手術を受けた後に発症するとのこと。
慢性上咽頭炎はBスポット療法で治癒するそうですが、私のように治らない難治性の慢性上咽頭炎があります。早期癒合症が髄液圧の上昇を引き起こすことを考慮して、早期癒合症が難治性の慢性上咽頭炎を引き起こすという病理を、以下のような順番で組み立ててみました。