「封印」されしアタマのなかより(大人の早期癒合症)

頭蓋骨縫合早期癒合症と容量性注意障害に関する当事者研究ブログです。主にワーキングメモリ(注意容量と音韻ループの関係)について研究しています。更新情報はツイッターで配信しています。(他キーワード:特異的言語発達障害、軽度三角頭蓋)

首猫背と頭蓋骨の関係 / 頭蓋骨縫合早期癒合症の「頭皮の下垂」が引き起こす、姿勢の変化

 「首コリ」という言葉をご存じでしょうか?

肩こりは有名ですが、実は首の筋肉もこります。

その原因のひとつに、首猫背が挙げられます。携帯電話を操作している時に同様の姿勢になることから、「スマホ首」とも呼ばれています。

実は、私も首猫背です。しかし、私の場合は首猫背の姿勢をとらざるを得ない状況を抱えています。そして、その原因は「頭蓋骨縫合早期癒合症」という頭蓋骨の疾病です。

今回の記事では、

  1. 「あごの皮膚のたるみが首猫背を引き起こすケース」における「あごの皮膚のたるみ」の原因
  2. 早期癒合症による「頭皮の下垂」から首猫背をとるようになるまでのメカニズム

の以上の2つを紹介します。

キーワード:首コリ、頚性神経筋症候群、二重あご、喉仏、早期癒合症、一重まぶた

首猫背は万病のもと

首猫背の姿勢をとっていると、首コリになります。この首コリが不定愁訴を引き起こします。首コリによって発生する神経症的症状については「頸性神経筋症候群」と名付けられています。

また、場合によっては首猫背は頸椎ヘルニアを引き起こします。そうなると対症療法のみでは収まらなくなり、場合によっては手術が必要になります。

どちらの疾病も自律神経を脅かすもので、頭痛、手足のしびれといった自律神経失調症で見られる症状が現れます。

このように、首猫背は自律神経失調症を引き起こす万病の元なのです。 

 

疑問:なぜ首猫背になるのか?

首猫背をせざるを得ない場合もあるのでは

首猫背の姿勢は、体幹が弱い人にとっては何も考えなくても維持できる姿勢なので、多少楽かもしれせんが、良いことは全くありません。

にもかかわらず、なぜ多くの人々は首猫背になっているのでしょう。これには理由があると私は考えました。

まず、首猫背になる人には、

  • 自分自身の姿勢の問題点についての自覚を持っていない人
  • 首猫背の姿勢をとらざるを得ない人

の2種類存在すると考えられます。

このうち特に後者の方のパターンにおける、首猫背の原因要素になる身体的特徴を紹介していきます。

 

首猫背と「あご」(「二重あご」)

首猫背と切っても切り離せない関係を持つ症状が、二重あごです。併発するといってもよいでしょう。

 あごを引くと二重あごになってしまう、首のシワやたるみが気になるという人も、猫背が原因かもしれません。猫背特有のあごを突き出す姿勢は、首の後ろを縮める代わりに、前側を異常に引き伸ばすからです。ゴムと同じで、伸ばされっぱなしでは皮膚も戻る力を失い、たるんでしまいます。

日本経済新聞HP内の記事より引用*1

上記の内容を要約すると、「首猫背 → あごの下の皮膚が伸びる → 二重あご」という構図で示されます。

しかし、実際には首猫背と二重あごは相互的な因果関係にあります。すなわち、「ある原因によって二重あごになり、首猫背の姿勢をとっている」というケースもありうるのです。詳細は、後ほど説明します。

 

首猫背とのどぼとけ

大げさな表現ですが、二重あごになっている状態では、あごに位置する皮膚が喉に覆いかぶさるようになります。

特に男性の場合は顕著で、存在するはずの喉仏が隠れます。

すると、通常の姿勢を維持するのが困難になり、首猫背の姿勢が固定化されます。

 

首猫背と「まぶた」(眼瞼下垂)

上まぶたを動かす神経がマヒして発生する「眼瞼下垂」という疾病があります。

まず、上まぶたの面積が増大します。そして、増大した分だけ視界の上半分が遮られるため、下半分の視界で全体を見るために頭を上げるような姿勢をとるようになります。

この姿勢こそが首猫背です。

努力してまぶたを開いているのが「代償期」、もはや努力しても開いていられないのが「非代償期」です。代償期では眼瞼挙筋・ミュラー筋・後頭前頭筋を努力して縮めるようにすることが、頭痛・肩こり・疲労の原因となります。大きな目をしているので診断は難しいのですが、二重の幅の拡大、上まぶたのくぼみ、舌の縁のギザギザ、猫背、眉毛の位置の上昇、額のしわ、三白眼などが特徴的です。非代償期になると診断は容易で、まぶたが瞳孔にかぶさるので、いつも顎を上げて見るようになります

愛知医科大学形成外科HP「腱膜性眼瞼下垂の治療」より引用*2

以上の内容を構図としてまとめると、「眼瞼下垂による視界不良 → 首猫背」となります。

 

二重あごになる原因はなにか(?→二重あご→首猫背)

ここからが本題です。

「ある原因によって二重あごになり、首猫背の姿勢をとっている」というケースにおける、二重あごを発生しうる原因要素を挙げていきます。

1 パターン①:肥満

これは一般的な例です。

二重あごの中に脂肪が詰まっているのが特徴です。このことから、肥満になったときに発生する二重あごは、「脂肪の段差」というべきでしょう。(この形容の意図とは、後述の「頭皮の下垂」による二重あごとの差別化を図っています。)

この場合、首猫背にした方が楽です。逆にあごを引くと苦しいです。

とくに男性の場合はのどぼとけがあるため、通常の姿勢ではあごの脂肪に圧迫され苦しくなります。その結果、首猫背の姿勢が固定化されるというわけです。

以上の内容をまとめると

肥満 → 二重あご → 首が脂肪に圧迫される → 首猫背

という構図になります。

  

2 パターン②:「頭皮の下垂」

二重あごになる原因は、肥満以外にも存在します。

例えば、一般に知られているのが老化です。老化は頭皮に限らず皮膚全体の下垂を引き起こします。 すると、行き場をなくした余剰部分の頭皮は、重力の影響であごの下に集中します。これが「頭皮の下垂による二重あご」です。

特徴として挙げられるのは、首に覆いかぶさっているのはたるんだ皮膚だけであり、その皮膚の中には脂肪がないことでしょう。ですので、頭皮の下垂によるあごの皮膚の余剰部分は、厳密には「二重あご」とは異なるものです。

以上の内容をまとめると

「頭皮の下垂」 → 「二重あご」 → 首があごの皮膚に圧迫される → 首猫背

 という構図になります。

 

「頭皮の下垂」を引き起こす疾病:頭蓋骨縫合早期癒合症

1 頭蓋骨縫合早期癒合症とは

「頭皮の下垂」を引き起こす原因に老化とは別に、頭蓋骨縫合早期癒合症という疾病が挙げられます。頭蓋骨縫合早期癒合症は 、頭蓋骨が狭小化する病気です。

頭蓋骨の体積が狭小化するので、同時に表面積も小さくなります。

すると、本来の広さを保っている「頭皮」(頭蓋骨全体を覆う皮膚を指します)に余剰部分が発生します。その結果、余剰部分となった頭皮は、重力の影響であごに集中するようになります。こうして二重あごになります。

早期癒合症による頭蓋骨の狭小化→ 頭皮の余剰部分発生→ 重力により皮があごに集まる

 

2 (編集中)あごの部分の現物写真

 

3 「頭皮の下垂」による悪影響① 変化する髪の毛の生え癖

早期癒合症による頭皮の下垂の存在を示す所見は、髪の毛の生え癖にも表れています。頭蓋骨が狭小化したことで、毛の生える方向と髪の毛の生えている頭部の位置が一致していないため、変な位置にボリュームのある髪型になっています。

 

4 「頭皮の下垂」による悪影響② 一重まぶた

実は、早期癒合症による頭皮の下垂は、「一重まぶた」という形でも表れています。

目を覆っている、上まぶたの皮膚の量が多くなると、二重まぶたにしたときにより多くの皮膚を巻き込む必要があります。

すると、まばたきしたときに眼球との摩擦が強くなるため、眼球が傷付きやすくなります。ただ、眼球が傷つく前に痛みを感じるので、一重まぶたを続けるようになります。

 

5 一重まぶたによる視界不良が首猫背を引き起こす可能性も…

ちなみに、一重まぶたが首猫背を引き起こしているという可能性もあります。これは眼瞼下垂による首猫背と似たメカニズムで、一重まぶたも上半分の視界が遮られるので、下半分の視界を見るために首猫背の姿勢をとるようになります。

 頭皮の下垂 → 一重まぶたによる視界不良 → 首猫背

 

「頭蓋骨縫合早期癒合症」が引き起こす諸症状、判別方法

 これに加え、頭蓋骨縫合早期癒合症は脳にも悪影響を与える疾病であり、身体症状精神症状も現れます。

頭蓋骨縫合早期癒合症は、「小児慢性特定疾病」として定められていますが、私を含め、成人でも軽度の頭蓋骨縫合早期癒合症の当事者がいることは確実です。実際、著名人でも早期癒合症と思われる方がいます。

もしかしたら、この記事を読んでいるあなたの首猫背の原因は、早期癒合症である…かもしれません。

下に、早期癒合症の判別方法についての記事リンクを掲載しました。ぜひご覧ください。 

 

まとめ:頭蓋骨縫合早期癒合症から首猫背の発生まで

頭蓋骨縫合早期癒合症 → 頭皮の下垂

  • ↳ 「二重あご」(あご下の皮膚増量) → 喉仏が苦しい → 首猫背
  • ↳ 一重まぶた → 視野の狭小化 → 首猫背

以上のことから、頭蓋骨縫合早期癒合症による「頭皮の下垂」は、まぶたあごに作用し、首猫背の姿勢をとらざるを得ない状況をそれぞれの問題が形成しているといえます。