「封印」されしアタマのなかより(大人の早期癒合症)

頭蓋骨縫合早期癒合症と容量性注意障害に関する当事者研究ブログです。主にワーキングメモリ(注意容量と音韻ループの関係)について研究しています。更新情報はツイッターで配信しています。(他キーワード:特異的言語発達障害、軽度三角頭蓋)

<頭蓋縫合早期癒合症の身体症状①> 非びらん性胃食道逆流症(逆流性食道炎)の「精神的原因」についての論考

 

非びらん性胃食道逆流症は、現時点においてその病理を説明することが困難な病気です。その原因のひとつに精神的問題(ストレス、うつ病といった神経症)が挙げられています。しかし、その病理は未解明です。

私は、「非びらん性胃食道逆流症」と消化器内科にて診断された身の上ですが、同時に頭蓋縫合早期癒合症、内斜視(開散麻痺)といった身体症状、および精神症状を患っています。

そこで私が非びらん性胃食道逆流症の原因について提唱したいことは、以下の通りです。

非びらん性胃食道逆流症としてカテゴライズされる症状のなかに、頭蓋内圧亢進を原因とする(頭蓋内圧亢進の前兆である)「悪心のない嘔吐症状」が存在する

 

 

第1 逆流性食道炎の原因となる胃食道逆流症

生活習慣病と並ぶレベルで社会人の健康をむしばむ存在のひとつに、「逆流性食道炎」という症状が存在します。逆流性食道炎の症状を放置していると胃がん食道がんに冒される可能性があるためです。

しかし、厳密には逆流性食道炎はあくまで結果であって、病気ではありません。その原因となっている病気を「胃食道逆流症」といいます。

 

第2 胃食道逆流症の分類

胃食道逆流症の症状については、以下のHPをご覧ください。 www.sawai.co.jp

 

あるいは、2chに良いたとえがありましたので掲載しておきます。

2ちゃんねる ”ゲロ「ゲップです」喉「よし、通れ」 ニガァァァァイ”*1

  

胃食道逆流症の第1分類の内容は以下の通りです。

  • びらん性胃食道逆流症("GERD")
  • 非びらん性胃食道逆流症("NERD")

この2つのうち、びらん性胃食道逆流症のほうが一般的であり、その病理は解明されているのですが、一方の非びらん性胃食道逆流症の病理は、現時点において解明が難航しており、原因不明とされている部分が存在します。次の項でその詳細を紹介します。

 

第3 内科学による「非びらん性胃食道逆流症」の研究

1 精神的原因による逆流症状は非びらん性胃食道逆流症ではない

非びらん性胃食道逆流症の定義は以下のとおりです。

NERDとは,「胃内容物の食道内への逆流に伴って胸焼け,呑酸を中心とする不快な自覚症状が出現するにもかかわらず,内視鏡検査で食道内に粘膜傷害を認めない状態」である

非びらん性胃食道逆流症の研究については、「日本内科学会雑誌」においても紹介されています。

日本内科学会雑誌第102号「非びらん性胃食道逆流症(NERD)の病態・診断・治療」

https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/102/1/102_55/_pdf

 

ここで記載されている内容を紹介しますと、

精神的原因によって発生する、「非びらん性胃食道逆流症」と考えられていた症状は、厳密には内科学が定義する「非びらん性胃食道逆流症」とは異なる

ということです。

 

2 内科学の管轄外の問題である

非びらん性胃食道逆流症が引き起こす因子についての解明は進んでいるようですが、結局のところ、精神的問題を原因とする「非びらん性胃食道逆流症」の病理は依然として未解明のままです。

しかし、これは当然のことです。精神症状の原因の所在は脳であることは間違いありません。すると、内科学的手法を用いて病理を解明することは手段違いであるといえます。精神的問題を原因とする非びらん性胃食道逆流症病理の解明を達成するためには、脳神経外科学や精神医学を用いて論証及び実証するというのがベストでしょう。

 

第4 持論の論証

1 頭蓋縫合早期癒合症の身体症状のひとつである「悪心のない嘔吐」

少し話題が変わりますが、頭蓋縫合早期癒合症によって引き起こされる身体症状のなかには、「悪心のない嘔吐」が存在します。

また、軽度の早期癒合症の一つである軽度三角頭蓋の症状についても同様で、下地武義先生の統計資料*2によると、軽度三角頭蓋の患者の中には嘔吐症状を持つ患者数(16人)は頭痛を持つ患者数(8人)を上回っています。

次に早期癒合症の成人当事者である私自身にあらわれている身体症状に焦点を移しますと、「非びらん性胃食道逆流症」のほかに内斜視(開散麻痺)が身体症状として現れています。一方で頭痛やうっ血乳頭といった所見は現れていません。

 

atama-psycho-linguistics.hatenablog.jp

 

頭蓋内圧亢進症状とは頭蓋内圧亢進の所見として認められる身体症状を意味します。中でも「三徴」といわれる代表的な症状のなかに「悪心のない嘔吐」が含まれます。私は、頭蓋内圧亢進症状によって引き起こされるとされる「悪心のない嘔吐症状」は、頭蓋内圧亢進の前兆的症状であると私は考えています。

その根拠については以下の記事で紹介しています。

 

atama-psycho-linguistics.hatenablog.jp

  

2 精神的問題が原因ではない

内科学が提唱している「精神的問題を原因とする非びらん性胃食道逆流症の存在」という仮説について、私は疑義を抱いています。

私の仮説を形成する素材は以下の通りです。

  • 軽度の早期癒合症の当事者である私は、精神科で「神経症性障害」あるいは「特定不能の広汎性発達障害」と診断されています。
  • 非びらん性胃食道逆流症の原因に関する仮説が提示する精神的原因は、「ストレス」や「神経症性障害」などといった言葉が挙げられています。

そして、この2つの情報を組み合わせて導き出せる仮説は以下の通りです。

「非びらん性胃食道逆流症の原因が、同時に特有の精神的問題も引き起こしている」

これを実証するためには、非びらん性胃食道逆流症と診断された患者のなかに、頭蓋骨が早期癒合している患者が含まれていることを確認しなければならないと私は考えています。

 

3 結論

では、最後に「非びらん性胃食道逆流症の原因」、および「特有の精神的問題」に関する持論を提唱して本稿の結びとします。

「非びらん性胃食道逆流症の原因」のひとつに、軽度の早期癒合症が挙げられます。当方のブログでは「大人の早期癒合症」という表現を用いています。

 

atama-psycho-linguistics.hatenablog.jp

 そして、「特有の精神的問題」については、未だ心理学でも定義づけられていないものです(あえて表現すると「特定不能の広汎性発達障害」です)ので、その便宜上「ワーキングメモリ容量減少症候群」という自作概念を用いて紹介しています。

 

atama-psycho-linguistics.hatenablog.jp

 

すなわち、

「非びらん性胃食道逆流症の原因が、同時に特有の精神的問題も引き起こしている」

→ 軽度の早期癒合症が「ワーキングメモリ容量減少症候群」を引き起こしており、同時に、身体的問題の一つに非びらん性胃食道逆流症に含まれる悪心のない嘔吐症状を引き起こしている

これが私の持論です。