封印されしアタマのなかより(大人の早期癒合症)

主に認知系統の学問を題材に、論文の下書きのような感覚で情報発信しています。読みにくい文章ですみません。きっかけは特異的言語障害(SLI)・聴覚情報処理障害(APD)・注意欠陥症状(ADD)。頭蓋縫合早期癒合症の成人当事者です。中央実行系(ワーキングメモリ)について研究中。

ADHDとADDの相違点(ワーキングメモリの観点から)

1 ADHDはワーキングメモリの容量の問題ではない。

ADHDは中央実行系(=ワーキングメモリ)の機能障害です。ADHDにおける中央実行系機能の低下とは、神経伝達物質の伝達障害、あるいはその分泌異常によって引き起こされる抑制機能の低下を意味します。

もっとも、多動性や衝動性の症状は、中央実行系の「抑制機能」の低下によって引き起こされることは知られています。こうして発生した多動性や衝動性が、不注意性を引き起こすのではないか。

 

2 注意欠陥症状のみが認められる障害は、中央実行系の機能障害ではない。

仮に中央実行系の機能低下が原因だとしたら、抑制機能の低下につながり、行動に衝動性が現れ、その程度が著しくなれば多動的と評されるようになり、ADHDになるはずです。故に衝動性や多動性が認められず、不注意症状が認められる状態(いわゆるADD)の場合、中央実行系としての機能は万全であると考えられます。

注意欠陥症状とは、同時処理できる量の問題です。すると、原因として考えられるのは、「外側とのインターフェース」であるワーキングメモリの小容量化でしょう。

 

3 結論

ワーキングメモリの小容量化 → 注意欠陥症状(ADD)

ワーキングメモリの機能低下 → 注意欠陥多動性障害ADHD