封印されしアタマのなかより(大人の早期癒合症)

主に認知系統の学問を題材に、論文の下書きのような感覚で情報発信しています。読みにくい文章ですみません。きっかけは特異的言語障害(SLI)・聴覚情報処理障害(APD)・注意欠陥症状(ADD)。頭蓋縫合早期癒合症の成人当事者です。中央実行系(ワーキングメモリ)について研究中。

軽度三角頭蓋の手術を受けるべきか(軽度三角頭蓋の真実)

一般的な早期癒合症や症候群性早期癒合症に対しては、手術で解決するというケースがほとんどです。その一方で軽度三角頭蓋の場合は、沖縄県の下地先生による手術以外数えるほどの医療機関でしか行われていないという状況であり、そのうえ、残念ながら、主に日本児童青年精神医学会による軽度三角頭蓋の手術に対する批判は少なくないようです。論争そのものの考察は以下の記事の中に記載しております。  

 

また、某掲示板や某SNSを覗いてみると、軽度三角頭蓋の手術は受けないほうが良いなどといった否定的な意見が散見されます。

 

こうした状態ですと、お子様の頭蓋骨が早期癒合症、あるいは軽度三角頭蓋であることが運良く発見できたとしても、親御さんは手術を受けるべきか、または受けざるべきかという選択肢の間で悩まれるかと思います。

  

しかし、残念なことに、軽度三角頭蓋に関する真相が解明されていないため、肯定意見と否定意見の対立という混沌とした構図に陥っています。

 

そんななかで主張する私の考えとは、なんらかの症状が表れていれば軽度三角頭蓋の手術を受けるべきだということです。

 

ただ、手術をするしないを決めるうえで、軽度三角頭蓋が悪影響を与える部位とその機能を把握することが重要です。

私の仮説がその一助となれば幸いです。

 

目次

 

 

第1 自閉症スペクトラムとは無関係である

私の仮説ですが、まずは早期癒合症および軽度三角頭蓋と自閉症スペクトラムは一切関係がないことを理解してほしいです。

そのため、自閉症スペクトラムの根治を目的として軽度三角頭蓋の手術を受けてはいけません。このことは、日本自閉症協会が指摘しているとおりです。

 

  

第2 軽度三角頭蓋が引き起こす精神症状の正体

軽度三角頭蓋が精神症状を引き起こしていることは間違いありません。

それでは、いったい軽度三角頭蓋が引き起こす精神症状とはいったいなんなのでしょう?

その答えは、大脳皮質にあります。

軽度三角頭蓋になることで、通常の頭蓋骨に比べると、脳の表面の部位の大脳皮質への圧迫が強くなります。

その大脳皮質の機能というのが、中央実行系、すなわちワーキングメモリです。私は軽度三角頭蓋が悪影響を与えるのが、このワーキングメモリの容量であると仮定しています。

 

ワーキングメモリはマルチタスクや短期記憶力に関係する能力です。つまり、ワーキングメモリの小容量化は、同時に認識できる事柄の数の現象や、短期記憶容量の減少を引き起こします。具体的には以下のような症状が発生します。

 

・行動面の障害 : 注意欠陥症状(ADD)

・言語面の障害 : 特異的言語障害(SLI)、聴覚情報処理障害(APD)

 

下地先生は軽度三角頭蓋の症状を統計というかたちでリストアップしています。これらの症状の解析に関する内容は、以下の記事で紹介しています。

 

 

 

第3 精神症状と社会適合に関する問題

社会適合に関する問題が一番大きいです。

 

ワーキングメモリが持つ情報処理能力が極端に不得意になると、ひとことでいえば「要領の悪さ」や「にぶさ」が目立つようになります。

 

ワーキングメモリの小容量化は、ほんとうの意味での頭の良さ(知的生産活動)には影響しないと私は考えます。もし仮にそういった知的生産活動だけができる職業につける、という保障があるのでしたらよいのですが、そういった職業は一部の芸術や芸能だけしか該当しないでしょう。

 

人間社会を構成する職業のほぼ全ては、「知的生産活動の優劣」ではなく「情報処理活動」で評価されるというのが事実です。

こういったことから、情報処理活動が不得意になれば、人間社会で生活する上で圧倒的に不利になりますし、不当な評価をあたえられることになりかねないことを理解していただけると思います。

 

第4 身体症状を引き起こす可能性

現に私がそうなのですが、斜視や非びらん性胃食道逆流症に罹患しています。

これらの症状は、早期癒合症と間接的な関係にあると私は考えています。詳細は後日、新たな記事の中で紹介します。

 

第5 結論

以上のことをふまえると、私は軽度三角頭蓋の手術をうけることをおすすめします。

軽度三角頭蓋が引き起こすであろう、このワーキングメモリの機能障害があると、日常生活を送れても、「社会生活」を送るうえで不利であるというのが一番の理由です。

とはいえ、以上の内容は現段階ではあくまでも私の仮説に過ぎません。

早期癒合症、あるいは軽度三角頭蓋と精神症状との関係性については、病理学によってアプリオリに解明されていません。

 

近々これの病理が解明され、その是非が明らかになるときが来ることを願うばかりです。

 

私の症状についての記事は下の記事を御覧ください。