封印されしアタマのなかより(大人の早期癒合症)

主に認知系統の学問を題材に、論文の下書きのような感覚で情報発信しています。読みにくい文章ですみません。きっかけは特異的言語障害(SLI)・聴覚情報処理障害(APD)・注意欠陥症状(ADD)。頭蓋縫合早期癒合症の成人当事者です。中央実行系(ワーキングメモリ)について研究中。

軽度三角頭蓋の症状の解析(下地先生提供の情報をもとにして)

まずはじめに、軽度三角頭蓋が引き起こす問題の本質は、大脳皮質が圧迫されたことによる中央実行系の機能障害であると主張します。いわゆる「ワーキングメモリの小容量化」です。

このことについての記事は近いうちに投稿します。

 

それでは今回は、下地先生が列挙した軽度三角頭蓋の症状の情報をもとにして、その症状を自分なりに解釈してみましたので、その詳細について紹介していきます。

 

 

 

 

 

ことばのおくれ(407例)

「有意語無しから、単語のみ、2語、3語の組み合わせ、会話が不十分、に至るまで様々です。また、何度も何度も同じことを繰り返すケースや、他人の話を聞こうとしない、他人の言葉の理解に困難がある子もいます。」*1

 

→ 全420例中407例と圧倒的に多いこの症状は、近年注目されてきている特異的言語障害(SLI)です。すなわち、中央実行系の機能障害に起因する言語障害であり、早期癒合症によって引き起こされていると私は考えます。

特異的言語障害の特徴として、複雑な統語構造の行使、理解がともに困難になります。そのため他人のコトバの理解が困難な状況になるのです。

 

多動症状(322例)

「家でもずっと動き回っている状態。親が手を放すと飛んで行ってしまうので、親御さんは、特にスーパーマーケットなどでの買い物時などは大変です。また、テレビも15分と見ることができない、交通信号を待てない、信号の意味が理解できない、高いところが好きで上って飛び降りる、そうした自分の行う行為について危険性の認識の無さなどがあります。」*2

 

→ 幼ければ幼いほど、大脳皮質による抑制機能が発達していないので、全ての子どもは衝動的であるといえます。上記の情報を読んだ限りでは、正直、これらの症状はすべての児童に当てはまる衝動性に起因する症状であり、全ての症状がADHDによる多動性に起因する症状であるとはいえないと私は考えます。あるいはストレス反応としての多動症状という可能性もあるかもしれません。

 

自閉傾向(267例)

「人と目を合わせない、合いにくい、よそよそしい態度(Aloofness)、相互依存が無い、他人を気にしない(時に両親ですら)、他児と遊べない、ある物事へのこだわりが強い、などがあります。」*3

 

→ 自閉症スペクトラムではないと私は考えます。

詳しく解析する際には、それぞれの症状をわけて考える必要があります。

・「他人と遊べない」、「人と目を合わせない」とは、中央実行系の機能障害に起因する外向性の未発達から発展した回避行動と考えます。

 

・「他人を気にしない」というのは、ワーキングメモリの少なさから由来する、マルチタスクの困難さがあると思います。なにかに没頭している状態だと余計そうなるかもしれません。

 

あるいは偶発的な自閉症スペクトラムが含まれている可能性もあります。

 

これらの症状の分析の詳細については、以下の記事の中で紹介していますので、ぜひ参考までに読んで下さい。

 

 

 

パニック・いらいら(179例)

「自分の意志に反することが起きると床に転がり込んで、常識では考えられないくらいの長い時間泣き叫んだりしますが、周りは何で泣いているのか理解できないなどがあります。」*4

 

→ 中央実行系の機能が不十分であると、ストレスの耐性が弱くなります。ゆえにストレス反応としてパニック・いらいらが起きていると私は考えます。

 

運動遅滞(114例)

「多くが筋緊張低下状態にある。歩くことができない、ふらふらする歩き方、年齢に応じた運動能力に欠けるなどが見られます。」*5

 

→ 中央実行系の機能障害に起因する運動障害で、同時に複数の部位を動かすといったマルチタスクの困難さが表れている症状であると考えます。

 

自傷行為(103例)

自傷行為のほとんどが頭を打ち付ける行為(head banging)です。自分の髪の毛をむしる子もおり、また、母親の腕を噛んだり、他人に頭突きをしたりする他傷行為をする子もいました。」

 

→ パニック・いらいらと同じだと私は考えます。考慮するべきなのはストレス反応が自己に向かっているか、あるいは他者に向かっているかの違いです。

 

すると、髪の毛をむしる抜毛症や「ヘドバン」といった自傷行為は、自己へのベクトルに進んでいるストレス反応であるといえます。

 

睡眠障害(77例)

「(最近気が付いたので、この数字はもっと多い可能性があります):ベッドに入ってから寝付くまでかなりの時間を要する。深夜、ぎゃーといきなり泣き出し大騒ぎする(夜驚 Night terrors)」*6

 

→ 夜驚症についての解析には自信がありません。

ただ、脳の圧迫による睡眠機能障害が起きると思われます。私の経験上、脳波に異常が発生している状態だと思われます。β波が出ている状態からα波が出ている状態に脳がシフトチェンジするのが困難です。