封印されしアタマのなかより(大人の早期癒合症)

病気ブログというよりは、心理学や言語学を扱ったブログです。きっかけは特異的言語発達障害(SLI)・聴覚情報処理障害(APD)・注意欠陥症状(ADD)。頭蓋縫合早期癒合症の成人当事者です。ワーキングメモリについて研究中。

頭の良さってなんだろう? ~「天才」という言葉の意味と使われ方の分析~

「頭がいいね!」

…このコトバは、多くの人にとって褒め言葉になるのではないでしょうか。

突然「頭がいいんだね」とだれかに言われたら、それを純粋に解釈すればわたしも嬉しい気持ちになります。嫌味で使うことってあまりないですしね。

しかし、このコトバについてよく考えてみると、あいまいだと感じませんか?

 

結論をいってしまうと、「頭がいい」とは、頭の働きが優秀であるさまを表します。

 

それでは、優秀さとは一体何なのでしょう?

ってなるんですけど、直接説明するには観点が曖昧すぎるので、ここで考察の観点となる部分を導入します。

 

 

 

第1. 観点:「秀才」と「天才」

例えば、中でも

「秀才」(英:Prodigy

「天才」(英:Gifted)

の2つの言葉は優秀であるさまを表現するために多く使われています。

 

まずは、この2つの言葉に焦点を当てましょう。

同じ優秀であるさまを表現する言葉でも、「秀才」と「天才」との間にはいくらか差があるようです。

 

意味を比較すると

「秀才とは、努力をして優秀になった人」

「天才とは、努力をしなくても優秀な人」

という解釈もあれば、

 

「秀才とは、後天的に優秀になった人」

「天才とは、先天的に優秀な人」

という解釈もあり、解釈は多種多様です。

 

また、世間では、

不才>凡才>俗才>秀才>奇才>天才鬼才

というように序列があると認識しているようです。

 

優秀さとはなにか、という問いに向きあうために用意する観点として、まずはじめに、「天才」と「秀才」のコトバの語用に注目することを私は提案します。

 

第2. 「天才」の語用の分析

まず、「天才」というコトバがどういう場合に使われるのかについて分析します。

 

  1. 能力が全般的に優れている者を示す(名詞的) ←最も正しい使い方

Ex. あなたは天才であるに違いない。(そのままですが)

 

  1. 特定の能力が優れている状態を示す(形容詞的)

Ex. 天才卓球少年、天才的な発想

 

  1. 偉人」の意味で用いられる

例えば、世の中では物事を発見、あるいは発明した人がいるとします。その人が与える社会に対する影響は大きいです。すると、賛辞を込めた称号として、「天才」の言葉が用いられます。その点、「偉人」と使い方が似ていますね。

個人が持つ能力の高さと、その個人が社会に与える影響力の強さは比例の関係にあります。すると、個人が社会に与える影響が強ければ、その人物は畏怖の対象となり「天才」とよばれるようになるでしょう。その影響が良いものであれば、偉人としてのニュアンスも含まれるようになります。

当然、天才ではない偉人は存在するでしょうし、偉人になれない天才もいるでしょう。

 

一方で、「秀才」はこれらと同じように使われません。

 

よって、あらゆる面において「天才」は「秀才」を凌駕しているといえます。

 

第3. 「天才肌」という言葉

意味:「天才」としての素質を先天的に備わっている状態

 

ここで留意してほしい点が、「天才」とは別のものとして考えるべき概念ということです。

 

ここまで秀才」「天才天才肌を加え、合計3つの言葉が登場しました。

次回は、これら3つの概念のそれぞれの意味と関係性について説明します。

 

 

補足. 関連記事の紹介

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関係性については、下の記事を参照してください。

 

atama-psycho-linguistics.hatenablog.jp

 

概念の意味については、こちらを参照してください。

 

atama-psycho-linguistics.hatenablog.jp

 

 

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