封印されしアタマのなかより(大人の早期癒合症)

病気ブログというよりは、心理学や言語学を扱ったブログです。きっかけは特異的言語発達障害(SLI)・聴覚情報処理障害(APD)・注意欠陥症状(ADD)。頭蓋縫合早期癒合症の成人当事者です。

ADHDとLDの関係性を分析する (1)

・Prelude・

発達障害にはいろいろな種類があります。そしてひとつひとつ違う症状を持っていて、それぞれが独自の原因や機序を持っています。にもかかわらず、不思議な事に発達障害は併発することがあります。しかも、低いとはいえない確立で。

 

併発の原因や発達障害の機序の多くははっきりと解明されていません。その結果、従来の枠組みでは判断できず、まるで併発しているかのように複数の発達障害の範疇をまたいでいるような障害は、「特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS)」という言葉で表現されるという始末です。

 

特に有名なの(私が個人的もに興味を持っていること)は、ADHD学習障害(以下、LD)の併発する可能性です。

先に結論を申し上げますと、私はこの併発可能性には部分的に規則性があると考えています

私の考えを説明するまえに、「学習障害」の定義やADHDの「集中力欠如」や「注意力欠如」の学習との関係性について検証する必要があります。

 

 

・LDの定義・

ADHDとLDの併発について検証するために、まずLDとは何なのかを知る必要があります。

DSM-5では学習障害が限局性学習障害と総括的に定められていますが、このままだとわかりにくいので便宜上、以下のようなさらなる分類をします。

 

限局性学習障害

・言語性学習障害(※):言語行為に影響を与える、学習における認知障害(読字障害、書字障害、算数障害など)

非言語性学習障害:言語行為以外の行為に影響を与える、学習における認知障害

 

言語性学習障害という類型は、言語そのものの理解度は良好な一方、言語を他の形で表したものを言語であると認識することに難があるという認知障害を示すようです。

一方の非言語性学習障害という類型の定義を説明するのは困難です。おそらく、言語性学習障害と定義づけられるものをのぞいた学習障害の総称ではないかと思われます。これらに共通する定義は存在しないと言っても過言ではありません。言語性と同じく、認知経路が障害された状態を指します。

 

これらの学習障害の原因は、脳内の認知系統の発達不全にありますことが病理学的に実証されています。

例えば読字障害の場合、文字を見ることができますが、それだけで終わってしまうのです。脳内にある、言語記号を音韻へと変換するまでの経路が障害されているのです。

結論、障害の程度によりますが、これらの学習障害の特徴はどんなに集中していても、それを克服できないことです。そのため学業に与える悪影響は計り知れません。

 

次回は、ADHDの「学習が障害されている状態」と学習障害との関連性を分析します。

 

(つづく)