封印されしアタマのなかより(大人の早期癒合症)

病気ブログというよりは、心理学や言語学を扱ったブログです。きっかけは特異的言語発達障害(SLI)・聴覚情報処理障害(APD)・注意欠陥症状(ADD)。頭蓋縫合早期癒合症の成人当事者です。ワーキングメモリについて研究中。

心理学

発達障害とワーキングメモリの関係(原因は容量か?それとも機能か?)

目次 第1. ワーキングメモリについて 1. ワーキングメモリの役割 2. 記憶との関係 3. 脳の部位 第2. ワーキングメモリと発達障害 1. 分類方法 2. 機能と容量とで分類すべし 第3. ワーキングメモリそのものの障害 1. 病巣はどこ? 2. 早期癒合症とワーキング…

注意力(ワーキングメモリ)の役割とその障害

注意欠陥障害の問題とは、文字通り注意が欠如しているのですが、私が「注意力」と名付けたものは、一般的にワーキングメモリと呼ばれています。ワーキングメモリはいわば 自己の意識とその外側との媒体 のような役割を担っています。ワーキングメモリの役割…

ADHDとLDの関係性についての分析してみる(2)

・ADHD≠LD・ 前回に引き続き、次にADHDと学習障害との関連性を検証します。 ADHDの症状は、衝動性に基づく不注意性および多動性です。すると、本来の目的となる行為の遂行を衝動性が阻害するので、ADHDが学習に悪影響を与えることは確実です。 例えば、 ・文…

ADHDとLDの関係性を分析する (1)

・Prelude・ 発達障害にはいろいろな種類があります。そしてひとつひとつ違う症状を持っていて、それぞれが独自の原因や機序を持っています。にもかかわらず、不思議な事に発達障害は併発することがあります。しかも、低いとはいえない確立で。 併発の原因や…

ADHDの不注意と「ADD」の不注意の比較検討

1.ADHDの不注意症状の分析 ADHDで多動性が寛解する可能性については前の記事で説明したとおりです。 しかしその一方で、多動症状の原因と考えられる衝動性は残存します。また多動症状が寛解すれば不注意症状がなくなるというわけではないようです。実際、多…

DSM-5によるADHDの定義に対する疑問、および多動性と衝動の関係性

1. DSM-5による定義付けに対する問題提起 はじめに、世間一般で認知されているADHDに対する見解を紹介しましょう。 DSM-5によると、ADHDは以下の3種類の症状を持つ発達障害として定義付けられています。 ・衝動性 / 多動性 ・不注意性 そして、これらの症状…

(ノート)言語の処理と言語障害

通説とは異なるアプローチであるが、今後のブログで記述する内容を考慮して、以下のように言語行為を区別する。 言語を使った行為は、 ・知的生産活動 ・「知的処理活動」(造語) の2つの側面を持つ。 ★知的生産活動としての側面 例えば、言語行為のひとつ…