「封印」されしアタマのなかより(大人の早期癒合症)

認知心理学の研究をする頭蓋骨縫合早期癒合症の成人当事者が考えたことを書いていきます。扱っている症状は原因不明のものばかり(泣)。当ブログの記事における内容及び理論は無断転載及び引用は禁止です。

(読む前レビューあり)下地武義先生による新しい著書「三角頭蓋奮闘記 (あきらめない この子たちに未来はある)」が出版されます。

著書に関する情報 本題: 読む前レビュー(感想) 著書に関する情報 頭蓋縫合早期癒合症および軽度三角頭蓋にかかわる方々は見逃せないでしょう! 沖縄県立南部医療センター脳神経外科医の下地武義先生による新著が、発刊されるそうです。しかも、肝心の軽度…

斜視と頭蓋骨の形の関係についての仮説:「開散麻痺の原因は頭蓋骨縫合早期癒合症」という可能性について

内斜視を引き起こしている現象のひとつである開散麻痺は、現時点での医学によると原因不明と説明されています。 そこで、内斜視の当事者である私は自身の「経験」をベースに、開散麻痺の原因に関する推論を立てました。

<軽度三角頭蓋の治療をめぐる論争③> (論評)軽度三角頭蓋のケースから導出される、精神医学の盲点と「情報処理障害」を扱う学問の必要性

「軽度三角頭蓋の論争②」(下記にリンク)で紹介した日本児童青年精神医学会の機関誌「児童青年精神医学とその近接領域」のなかには、軽度三角頭蓋の精神症状の解消を目的とした手術についての、肯定説及び否定説の根拠理論が記載されていました。 atama-psy…

<軽度三角頭蓋の治療をめぐる論争②> 手術についての肯定説、および否定説の根拠理論について(改訂版)

頭蓋骨縫合早期癒合症の議論の中で、最大の焦点といえるのが、「精神症状の解消を目的とした軽度三角頭蓋の手術の有効性を問う議論」でしょう。 早期癒合症の治療をめぐる論争は、「早期癒合症と発達障害との関連性が認められない」という精神医学の主張が現…

<発達障害と頭蓋骨の関係に関する論考> 頭の大きさと形の特徴から発達障害の有無を導き出せるか

検索エンジンに「発達障害」という言葉を入力したあとに出てくる検索候補に、以下のような情報が存在します。 「発達障害 頭デカい」 「発達障害 頭が大きい」 また 「自閉症 頭が大きい」 「自閉症 頭囲」 というものも存在します。 検索候補として挙がると…

<頭蓋骨縫合早期癒合症の外見的悪影響について①> 軽度の早期癒合症による「頭皮の下垂」が引き起こす諸問題

通常程度の早期癒合症では頭蓋変形の程度が顕著であるため、手術を施されるケースがほとんどでしょう。しかし一方で、軽度な早期癒合症による頭蓋変形の病態は専門医でも判別ができないため、そのまま見過ごされてしまうという問題を抱えています。 私自身が…

<頭蓋骨縫合早期癒合症の精神症状の病理の考察> 早期癒合症による精神発達遅滞、ならびに軽度三角頭蓋による「発達障害」の正体とは?

軽度三角頭蓋、および通常程度の頭蓋縫合早期癒合症(以下、早期癒合症)によって発生する精神症状の病理は、医学的に解明されていません。 軽度三角頭蓋の手術を行っている下地武義先生は、軽度三角頭蓋の児童にみられる精神症状の一部について、便宜上「自…

<頭蓋縫合早期癒合症の手術適用条件に対する問題提起③> 「大人の早期癒合症」が手術を受けられない件に対する疑義

ここでは、頭蓋縫合早期癒合症の手術適用条件についての提言のみを内容とします。 以下の記事は、脳神経外科学の解釈についての詳細を紹介しています。 atama-psycho-linguistics.hatenablog.jp 第1 頭蓋内圧亢進の改善を早期癒合症の手術の目的としている…

<頭蓋縫合早期癒合症の身体症状①> 非びらん性胃食道逆流症(逆流性食道炎)の「精神的原因」についての論考

非びらん性胃食道逆流症は、現時点においてその病理を説明することが困難な病気です。その原因のひとつに精神的問題(ストレス、うつ病といった神経症)が挙げられています。しかし、その病理は未解明です。 私は、「非びらん性胃食道逆流症」と消化器内科に…

<頭蓋骨縫合早期癒合症の手術適用条件に対する問題提起②> 早期癒合症による頭蓋内圧亢進のメカニズムの特異性

前回の記事のあらすじ 第1 序論 第2 早期癒合症の程度と頭蓋内圧亢進症状の関係についての仮説 第3 頭蓋内圧亢進症状の定義づけの背景(「三徴」とは) 第4 頭蓋内圧亢進症状の2類型(自作概念) 1 体積膨張による頭蓋内圧亢進症状 2 容積収縮による頭…

特異的言語発達障害による学業の悪影響に関する考察(学習障害との関係性の検討とともに)

第1 序論 第2 先行研究 第3 学習障害の定義 1 定義の曖昧性 2 学習障害の内容 3 「学習障害」の中身について(一般に学習障害として認知されている精神障害) 第4 学習障害と言語障害の関係 第5 特異的言語発達障害による学業の悪影響の現れ方 1 特…

特異的言語発達障害が示す症状の病理および原因についての論考

第1 本稿の目的:「特異的言語発達障害」概念からの具体性の「抽出」 1 特異的言語発達障害の定義 2 特異的言語発達障害の曖昧性 3 考察方法について 第2 先行研究 第3 特異的言語発達障害の症状 第4 病理解析 1 特異的言語発達障害と「ワーキングメ…

音読に効果はあるのか?音読と読解の関係についての論考

読解のためには音読をするとよいといわれています。 言語科目では音読教育が行われています。それは 「音読ができるならば、読解ができる」 という観念が働いているためだといえます。 しかし、オンラインの検索ボックスに「音読」と入力しますと、検索候補…

不注意な精神障害「ワーキングメモリ容量減少症候群」の紹介 (特異的言語発達障害も含める)

第1 概要 第2 「ワーキングメモリ容量減少症候群」の定義 第3 概念説明:「注意の焦点」と「脳内マルチタスク」 第4 症状の現れ方について 1 本質的症状→「複数の情報の統合処理によって達成可能な認知行為」の困難 2 なぜ「症候群」か? 3 症状①:不注意症…

<「不注意症状」について考察してみた①> ADHDの症状の原因

当ブログの最終目標地点のひとつに、ADHDとは異なる障害として不注意症状を持つ精神障害概念を新たに提唱することが含まれています。 心理学による一般解釈によると、不注意症状とは「実行機能の無効化」によって発生する行動障害であるというように説明でき…

コミュ障の種類について学術的に考えてみた

コミュニケーション障害(以下、コミュ障)とは、相手とのコミュニケーションに何らかの障害が生じている状態を指します。 ここでは性格や一時的な心理状態や知識の有無などとは関係のない、真正のコミュ障を認知科学の視点で分析します。 第1 コミュニケー…

<頭蓋骨縫合早期癒合症の手術適用条件に対する問題提起①> 早期癒合症の治療に対する脳神経外科学による見解(手術必要性の阻却事由の存在について)

現在、脳神経外科学において早期癒合症の手術は一般的に行われています。しかし、一方でその手術必要性の阻却事由となるような基準を設けていると私は推測しています。 例えば、軽度三角頭蓋の手術に対する反対の声が存在しているのは、手術を実施するための…

<軽度三角頭蓋の治療をめぐる論争①> 軽度三角頭蓋の手術について

頭蓋骨縫合早期癒合症(以下、早期癒合症)と診断されたお子さんのご家族によるブログを読んでいて気づいたのは、ほとんどのケースでその子供が手術を受けているということです。 しかし、軽度な早期癒合症の場合は事情が異なってきます。軽度の早期癒合症の…

軽度三角頭蓋の原因について考えてみた(骨重積との関係)

まえがき この内容はあくまでも筆者による仮説です。筆者はある種の確信として考えたことを書き残さなければ落ち着かない性格であるがゆえに、投稿いたします。 目次 第1 軽度な早期癒合症「軽度三角頭蓋」とは何か? 第2 三角頭蓋と軽度三角頭蓋の違いに関…

<頭蓋骨縫合早期癒合症の予後> 手術しないまま大人になったらどうなるか? 早期癒合症による3種類の悪影響について

国内においては、一般的な頭蓋縫合早期癒合症や症候群性頭蓋縫合早期癒合症は、手術適用となります。 しかし、一方の「軽度三角頭蓋」に代表される軽度の早期癒合症は、下地武義先生による施術を含め、ごく少数の医療機関でしか行われていないという状況です…

発達障害とワーキングメモリの関係(原因は容量か?それとも機能か?)

目次 第1. ワーキングメモリについて 1. ワーキングメモリとは 2. 記憶との関係 3. 脳の部位 第2. ワーキングメモリと発達障害 1. 分類方法 2. 機能と容量とで分類すべし 第3. ワーキングメモリそのものの障害 1. 病巣はどこ? 2. 早期癒合症とワーキングメ…