当事者研究ブログ:大人の頭蓋骨縫合早期癒合症

頭蓋骨縫合早期癒合症(軽度三角頭蓋)と高次脳機能障害(容量性注意障害)についての当事者研究のノートです。言語性ワーキングメモリと日本語(右側主要部の規則)の関係について研究しています。目的①頭蓋骨縫合早期癒合症を成人症例、生活史を記事としてまとめること。目的②特異的言語発達障害の当事者研究をもとに、日本語が日本人の思考に与える影響(サピアウォーフ仮説)を考察すること。

聴覚情報処理障害の原因は注意障害かなと思ったって話

すごい久しぶりの投稿になりました。私の言語症状を引き起こしている神経症状と目の持病が悪化して文章を整理して作ることが難しい状態になっていました。現在は回復して、特に目の持病の対処方法を確立できたようなので文を書けるようになりました。 あと、…

頭蓋骨縫合早期癒合症の診断基準、軽度三角頭蓋の手術適応判断という非侵襲的頭蓋内圧測定法のニーズ

頭蓋骨縫合早期癒合症の治療方針アルゴリズムの問題点を紹介します。 キーワード:治療方針アルゴリズム、軽度三角頭蓋、軽度慢性頭蓋内圧亢進、ミラーニューロン、非侵襲的頭蓋内圧測定法 日本児童青年精神医学会の機関誌「児童青年精神医学とその近接領域…

手術しないとどうなる?気づかないまま大人になった私が頭蓋骨縫合早期癒合症の診断を受けるまで / 成人当事者(軽度三角頭蓋含める)の予後

中等度、典型例程度の成人当事者の症例 幼少期から抱えていた頭蓋骨の違和感、早期癒合症の診断を受けるまで 「大人の頭蓋骨縫合早期癒合症」の病態 軽度の頭蓋骨縫合早期癒合症の症状:軽度慢性頭蓋内圧亢進 言語障害、忘れ物が多いなどの配分性注意障害 開…

言語学で自己意識を論じる ー 言語における「自己移入」の対象

「自己移入」という概念の存在を最近になって私は知りました。検索して調べてみたとフッサールの現象学で出てくる言葉なんだとか。哲学を勉強したことがないため、これからも詳しいことはよくわかりません。しかし、この言葉を探すきっかけは、この表現が必…

英語脳と日本語脳(1):主要部後置型言語(SOV)の英語が論理的である理由

文中語句の優先順位について、意味の観点で最も高い文中語句は主語と述語です。次に統語論の観点から評価すると、術語がなければその言語情報は文として成り立たないため、第一優先事項として術語は文の主要部として規定されています。そして、術語が示す「…

空気を読みすぎる日本人、同調圧力に対する感受性の違い(HSPと集団同調性バイアス)

キーワード:公的自己意識、HSP、自我不確実感、べき論、日本語、語順

日本人の国民性と言語相対性仮説(4):空気を読む能力(忖度、同調)と日本語の主要部後置型語順

日本社会の息苦しさを感じる、言い換えると生きづらいと考える日本人が多い、あるいはそう考えるようになってしまうリスクが周辺諸国より高いことについて、まず日本人の公的自己意識が過度に高いことに注目するべきと私は考えます。公的自己意識が過度に高…

なぜ日本語の難しい敬語は必要か?心理的距離(パーソナルスペース)を保ち、相手を不安にさせないため

キーワード:謙譲語、公的自己意識、自意識過剰、不安、パーソナルスペース

日本人の国民性と言語相対性仮説(3):非論理的な日本語語順による思考に対する影響は公的自己意識の強化

キーワード:サピア=ウォーフの仮説(言語相対論)、語順、自殺、同調圧力、国民性、べき思考、べき論、フィラー、注意資源、主要部後置型

公的自己意識が過度に高いゆえに自己肯定感が低くなり「べき思考」に陥る日本人。その原因は日本語のSOV語順である。

はじめに、日本人は国民レベルで「自意識過剰」、公的自己意識が過度に高い状態を常に続けており、さまざまな形(個人的および社会的に)で問題が発生しているといえます。 公的自己意識が過度に高い状態であることによって起きる弊害を箇条書きすると以下の…

日本人の国民性と言語相対性仮説(2):南博: 「日本的自我」にみる自我不確実感と公的自己意識の過剰性

さっき、日本人の国民性について自我不確実感を提言した社会心理学者がいたことを知りました。南博氏です。そしてその内容を提言した書籍が、「日本的自我」です。これは私にとって興味深いです。 日本的自我 (岩波新書 黄版 241) 作者:南 博 発売日: 1983/0…

自己紹介・研究活動・目標

私は、軽度の頭蓋骨縫合早期癒合症の「成人当事者」です。そしてこれに起因する高次脳機能障害である容量性注意障害を患っています。 通常の早期癒合症は幼児期のうちに症状が顕在化し、治療される病気であることから、「小児慢性特定疾病」として、医学によ…

日本人の国民性と言語相対性仮説(1):自意識(公的自己意識)の過剰で礼儀正しく、空気を読みすぎて生きづらい

キーワード:国民性、礼儀正しさ、上下関係、パーソナルスペース、不安、「自意識過剰」、公的自己意識、べき思考、べき論、同調圧力、忖度、文化依存症候群

幼少期から続く「不注意優勢型ADHD(注意欠陥障害)」は気分変調症(持続性抑うつ障害)

キーワード:不注意、衝動、欲求、実行機能、気分変調症、抑うつ、意欲、報酬系、扁桃体、防衛機制

軽度の頭蓋骨縫合早期癒合症(軽度三角頭蓋)の原因についての持論

軽度の頭蓋骨縫合早期癒合症の当事者の観点から、その疾病の原因についての仮説を立ててみました。(キーワード:軽度三角頭蓋、先天、後天、骨重積、産道)

頭蓋骨縫合早期癒合症(軽度三角頭蓋)の症状概説:頭蓋骨に脳が圧迫されて、頭蓋内圧亢進と高次脳機能障害を引き起こす

頭蓋骨縫合早期癒合症の種類や原因、症状、整容的(見た目)問題などに関する内容を簡単にまとめました。それぞれの項目の詳細は記事内に設置しているリンク先の記事をご覧ください。

症例報告:Bスポット療法を受けても後鼻漏再発、治らない慢性上咽頭炎の原因は軽度慢性頭蓋内圧亢進による髄液鼻漏?

私は、物心ついたころから耳鼻咽喉科にたびたびお世話になっていました。その理由は、後鼻漏です。私が感じている後鼻漏の問題点は以下の通りです。 のどの上の方(上咽頭)に痰が常にあるため違和感 口から鼻毛が出る。 他にも後鼻漏による痰がらみのせいか…

軽度三角頭蓋の手術を受けなかったことを後悔しないために 大人になっても頭蓋骨縫合早期癒合症の手術で治せる高次脳機能障害

キーワード:高次脳機能障害、軽度三角頭蓋、慢性頭蓋内圧亢進、精神運動発達遅滞、スキャモンの発育曲線、クリティカルエイジ、容量性注意障害、吻側前頭前野、発達障害、弁蓋部、ミラーニューロン

頭蓋骨縫合早期癒合症の見た目と見分け方:「ウルトラマン」な骨性隆起と「頭皮の下垂」でたるむ顔貌

早期癒合症の見分け方についての一般認識 軽度の早期癒合症の見た目(整容的問題) 私自身の症例(ウルトラマンと一致?) もう一つの見た目:頭皮の下垂 一重まぶた 顎と首の境目がない 生え癖がいびつな髪の毛、側頭部の髪がハねる 「頭皮の下垂」の二次障…

症例報告:私が抱える麻痺性内斜視(開散麻痺)の原因は、早期癒合症に起因する軽度慢性頭蓋内圧亢進

内斜視の当事者である私自身のデータをもとに、原因不明とされる開散麻痺の原因についての持論を立てましたので、その内容を紹介します。(キーワード:内斜視、頭蓋内圧亢進、早期癒合症)また、私自身の治療経過や手術についての情報も紹介します。

頭蓋骨内側にある指圧痕の原因は「軽度慢性頭蓋内圧亢進」ではないだろうか

慢性頭蓋内圧亢進の鑑別方法 軽度慢性頭蓋内圧亢進症の他覚所見:指圧痕 軽度慢性頭蓋内圧亢進症の身体症状(他覚所見、自覚症状) (まとめ)仮説:髄液圧の数値と出現する症状の対照表

特異的言語発達障害の症状、原因は配分性注意障害

キーワード:ワーキングメモリ、聴覚情報処理障害、複文、容量性注意障害、早期癒合症

大人に対して特異的言語発達障害を診断できない原因、「特異的言語発達遅滞」に対する公式見解

特異的言語発達障害の診断対象は未成年 「特異的言語発達遅滞」の由来 「特異的言語発達遅滞」が解消されるという解釈 大人になっても特異的言語発達障害は存在する。 (リンク)特異的言語発達障害の成人当事者の症例、病理について

日本語の語順がSOV型言語で、述語が文末に配置される理由についての一考察

日本語が難しい言語であるといえる根拠のひとつに、語順が挙げられます。日本語をつかった正しい文の構造は、主語(S)、目的語(O)、述語(V)という順番です。そのため、統語的類型論(語順で言語の分類する方法)では、日本語は主要部終端型言語(SOV型…

日本語は疲れる。音読しても黙読しても頭に入らないときは気分転換しよう。それでも理解(読解)できない原因疾患の紹介(うつ病、ADHD、気分変調症、容量性注意障害)

日本語の文章読解に必要な脳機能(言語野を除く) 音読と黙読で期待できる効果の違い(注意制御の強制) 内容が頭に入らないときの気分転換の方法 日本語の読み書きは脳を疲労させる 気分転換の例 (以下編集中)読解力低下の原因疾患の大分類 行動障害に「…

狭義のワーキングメモリの定義(意味)と「実行機能」との混同

ワーキングメモリという言葉は、仕事効率化や発達障害に興味を持つ方々であれば聞いたことがあるはずです。結構有名な言葉です。 「ワーキングメモリ」という言葉をググってみると 「ワーキングメモリ 弱い」 「ワーキングメモリ 少ない」 「ワーキングメモ…

光トポグラフィー検査を用いた高次脳機能障害(外因性精神障害)の診断という提案

大脳皮質の血流量変化のみを解析できるというNIRS検査の特長、一部の高次脳機能障害(配分性注意障害)を確定診断できる根拠、軽度外傷性脳損傷や頭蓋骨縫合早期癒合症との関連性

非症候性頭蓋骨縫合早期癒合症の原因に関する学説が持論と一致している件

小児慢性特定疾病情報センターにおける、頭蓋骨縫合早期癒合症に関する情報を久しぶりに見ました。ここ1年ほどでウェブサイトのデザインも変わり、情報の内容もアップデートされていることが分かりました。

光トポグラフィー検査(NIRS)で得られる波形の「臨床判読」における課題:「うつ病」の定義と陰転波形の扱い

抑うつ症状に対する光トポグラフィー検査(NIRS検査)を用いた診断について / 空間分解能の低さに起因する問題点 / 「うつ病傾向」と気分変調性障害の関係 / 陰転波形の原因はうつ病ではなく、高次脳機能障害である

日本児童青年精神医学会による、軽度三角頭蓋の外科治療に対する批判を論評する(軽度三角頭蓋の手術の是非を問う論争)

日本児童青年精神医学会が展開する、軽度三角頭蓋の外科治療に対する批判(「発達の障害を有する子どもへの軽度三角頭蓋の外科治療と臨床研究の倫理」に記載)の紹介と、その批判に対する論評です。下地武義先生による軽度三角頭蓋の外科治療に対する批判は…