「封印」されしアタマのなかより(大人の早期癒合症)

認知心理学の研究をする頭蓋骨縫合早期癒合症の成人当事者が考えたことを書いていきます。扱っている症状は原因不明のものばかり(泣)。当ブログの記事における内容及び理論は無断転載及び引用は禁止です。

(読む前レビューあり)下地武義先生による新しい著書「三角頭蓋奮闘記 (あきらめない この子たちに未来はある)」が出版されます。

 

著書に関する情報

頭蓋縫合早期癒合症および軽度三角頭蓋にかかわる方々は見逃せないでしょう!

沖縄県立南部医療センター脳神経外科医の下地武義先生による新著が、発刊されるそうです。しかも、肝心の軽度三角頭蓋の治療に関する内容になっているそうです。

情報を載せます! 

三角頭蓋奮闘記 (あきらめない この子たちに未来はある)

三角頭蓋奮闘記 (あきらめない この子たちに未来はある)

 

 

2018年6月20日が発売日になっていますが、アマゾンでは予約注文が可能になっていますね。

現時点(6月17日)で ISBN(4903948749)の番号で検索をかけたところ、アマゾン以外の検索結果がヒットしなかったので、アマゾン以外での取り扱いはまだないようです。

アマゾン早ぇー (/・ω・)/

 

本題: 読む前レビュー(感想)

「読む前の感想」という行為について、もちろん本は読んでおりません。しかし、これまで軽度三角頭蓋に関する論文を私は読んできたので、アマゾンの内容紹介と照らし合わせれば、書かれている内容を推測できます。

では、ここからが本題です。 

アマゾンによる内容紹介で記されていたこの部分に、私は釘付けになってしまいました。

本書「推薦の弁」より、子どもの発達障害で悩んでいる方々は一読される価値がある。希望が出てくるかも知れない。しかし、子どもが成長した後で読まれた方は悔いるかもしれない。もう少し早く知っていたら……と。*1

 ……の部分には、一体どんな言葉が入るのでしょう??

想像はつきます。

「子供が成長した後……悔いるかもしれない」という文が前にあるので、「わが子を救えたかもしれない」的なフレーズが入ると私は考えています。

下地武義先生は軽度三角頭蓋の手術の適用年齢については、学童期に限定しています。なぜなら、成年については手術の効果は得られないという見解を示しているからです。言い換えてしまえば、大人になってしまったら軽度三角頭蓋の人は救えないということですね。

正直、この「推薦の弁」は私を含める成人当事者が読んだとき、かなりつらい気分になると思います。

 

しかし、私はあきらめません!「大人の早期癒合症」という概念を広めるべく、これからも邁進して参ります。

それに私は成人当事者でも症状が改善すると考えていますし、身体症状が現れている以上、治療されるべきだと思います。

ちなみに成人当事者でも手術できるでしょ、という内容の記事を当ブログの中で既に発行していますのでご覧ください。

 

atama-psycho-linguistics.hatenablog.jp

 

P. S. 結局、自分の記事の宣伝にしてしまった(笑)

*1:アマゾンでの商品詳細ページより引用

斜視と頭蓋骨の形の関係についての仮説:「開散麻痺の原因は頭蓋骨縫合早期癒合症」という可能性について

内斜視を引き起こしている現象のひとつである開散麻痺は、現時点での医学によると原因不明と説明されています。

そこで、内斜視の当事者である私は自身の「経験」をベースに、開散麻痺の原因に関する推論を立てました。

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<軽度三角頭蓋の治療をめぐる論争③> (論評)軽度三角頭蓋のケースから導出される、精神医学の盲点と「情報処理障害」を扱う学問の必要性

「軽度三角頭蓋の論争②」(下記にリンク)で紹介した日本児童青年精神医学会の機関誌「児童青年精神医学とその近接領域」のなかには、軽度三角頭蓋の精神症状の解消を目的とした手術についての、肯定説及び否定説の根拠理論が記載されていました。

 

atama-psycho-linguistics.hatenablog.jp

 

今回の記事の内容とは、手術に対する精神医学の姿勢から考察した精神医学の性格(弱点)や、早期癒合症特有の精神症状に対する研究の理想像についてです。

 

 

第1 精神医学は早期癒合症の精神症状を研究していない

「軽度三角頭蓋と精神症状の関係性」、および「早期癒合症特有の精神症状の存在」に関する研究を行っているのは、手術肯定派である一部の脳神経外科医のみです。一方で、病理解明を目的とした研究は、精神医学においては存在しません。存在するのは、手術肯定派に対する批判的研究ばかりです。

たしかに、軽度三角頭蓋の手術が実施されていることに対し、日本児童青年精神医学会が否定的であることについて、現時点においては反論の余地がありません。しかし、軽度三角頭蓋の手術の必要性を全否定することは、精神医学に対しても進展を与えず、病理解明という目的から遠のくばかりです。

私自身、「軽度三角頭蓋の精神症状のデータから未定義の精神障害の病理を解明するのが、医学としての精神医学の道理であるはず」と考えていた時期がありました。

しかし、現実はそうではなかったのです。「軽度三角頭蓋の精神症状」が、いわば「精神医学の盲点」をつく案件だったのです。

 

第2 どうすれば軽度三角頭蓋の手術が認可されるようになるか

精神医学の盲点を説明する前に、軽度三角頭蓋の手術を日本児童青年精神医学会に認めさせるためには、精神医学が定義づける精神障害概念に当てはまることを論証しなければなりません。しかし、早期癒合症を原因とする精神症状は、精神医学によって実体性をもって定義されている精神障害概念のいずれにも当てはまりません。

そのため、精神症状の存在を立証する必要があります。そこで、早期癒合症を原因とする精神症状の病理を提唱し、新たな精神障害概念として精神医学に認めさせるというステップを踏むことで、軽度三角頭蓋の手術は認可されるのではないでしょうか。

 

第3 精神医学の盲点

精神医学の役割とは、精神医学で定義づけられている精神障害に関する研究や実務を行うことです。一方、定義づけられていない精神障害概念に関する現象に対しては、お手上げなのです。軽度三角頭蓋の精神症状について、日本自閉症協会は自閉症スペクトラム障害との関連性がないという結論を下していますし、また軽度三角頭蓋の手術を行っている下地武義先生も、自閉症スペクトラム障害との関連性を否定しています。もし、自閉症スペクトラム障害との関連性があるとなれば、精神医学が参入する余地はあったでしょう。

精神医学が研究をしていない根拠とは、早期癒合症の精神症状が、既存の精神障害概念では説明がつかないためです。あえて軽度三角頭蓋の案件の中で精神医学ができることを挙げるならば、既存の精神医学の知見に基づく批評しかないでしょう。

現状では、脳神経外科学は早期癒合症による精神症状発症の病理を解明しているとはいえません(性質上、解明は不可能です)。ですので、精神医学が新たな精神障害概念を構築することは、現状においては不可能です。

以上のような根拠があるため、「精神障害」の解消を目的とする軽度三角頭蓋の手術が実施されていることに対して否定的な立場をとること以外の選択肢は、精神医学には残されていません。

 

第4 早期癒合症研究の理想像

1 早期癒合症の精神症状は「情報処理障害」である

精神医学で定義づけられている精神障害概念の「目録」は、もはや隙のないほど充実しています。しかし、驚くべきことに早期癒合症特有の精神症状が、精神医学が認知している精神障害概念では説明ができないという事態が発生しています。

このような事態が発生している原因について、早期癒合症の精神症状が、「情報処理障害」という新しい概念に分類されるからだと私は考えています。

精神医学は情報処理障害を扱っていません。これを扱っているのは心理学なのです。

 

2 学問の範疇を超える必要性

早期癒合症の精神症状は情報処理障害であるため、これを対処するためには心理学の知見が必要になります。

では、具体的にどのような研究形態をとればよいのでしょう。

早期癒合症特有の精神症状に関する研究は大まかに2つに分ける必要があります。まず、早期癒合症が与える脳に対する悪影響(頭蓋内圧亢進や大脳皮質の病変)に対する即物的な研究が挙げられます。これを達成するためには、脳神経外科学と神経心理学のクロスオーバーが必要となります。

次に、言語発達遅滞などの精神症状そのものの仕組みを分析するためには、認知心理学の知見が必要になります。

 

3 早期癒合症研究のメリット

軽度三角頭蓋特有の精神症状を上記の手法を用いて考察することによって、通常の早期癒合症で発生する精神運動発達遅滞の病理の解明にもつながると私は考えています。

また、病理解明が不十分であるために、精神医学が情報処理障害や「特定不能の広汎性発達障害」を放置している、という現状の改善につながるとも私は考えます。

 

<軽度三角頭蓋の治療をめぐる論争②> 手術についての肯定説、および否定説の根拠理論について(改訂版)

 

頭蓋骨縫合早期癒合症の議論の中で、最大の焦点といえるのが、「精神症状の解消を目的とした軽度三角頭蓋の手術の有効性を問う議論」でしょう。

早期癒合症の治療をめぐる論争は、「早期癒合症と発達障害との関連性が認められない」という精神医学の主張が現状優勢です。脳神経外科学は精神医学の意向に沿うかたちで、基本的には「頭蓋内圧亢進症状の解消を目的とする早期癒合症の手術」を行うことのみを公式的に認めています。

しかし、そういった状況下で軽度三角頭蓋の幼児患者に対する治療が、美容整形手術という名目で下地武義先生によって実施されています。当然のことながらこの手術が実施されていることに対する否定的な意見は多く、今日までの間に日本児童青年精神医学会が、下地武義先生に対する否定的声明を公に発表しているという状況です。

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<発達障害と頭蓋骨の関係に関する論考> 頭の大きさと形の特徴から発達障害の有無を導き出せるか

検索エンジンに「発達障害」という言葉を入力したあとに出てくる検索候補に、以下のような情報が存在します。

発達障害 頭デカい」

発達障害 頭が大きい」

 

また

自閉症 頭が大きい」

自閉症 頭囲」

 

というものも存在します。

検索候補として挙がるということは、発達障害の原因を頭の大きさにあると考えている人が、ある程度存在することを暗示しています。

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<頭蓋骨縫合早期癒合症の外見的悪影響について①> 軽度の早期癒合症による「頭皮の下垂」が引き起こす諸問題

通常程度の早期癒合症では頭蓋変形の程度が顕著であるため、手術を施されるケースがほとんどでしょう。しかし一方で、軽度な早期癒合症による頭蓋変形の病態は専門医でも判別ができないため、そのまま見過ごされてしまうという問題を抱えています。

私自身が軽度の早期癒合症の当事者であり、中学生ごろから髪型についてさんざん悩んできました。そうしながら自分自身の頭蓋骨の特徴をサンプリングしてきました。

そうした背景もあり、私は「大人の早期癒合症」の人とそうでない人とを見分けることができます。

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<頭蓋骨縫合早期癒合症の精神症状の病理の考察> 早期癒合症による精神発達遅滞、ならびに軽度三角頭蓋による「発達障害」の正体とは?

軽度三角頭蓋、および通常程度の頭蓋縫合早期癒合症(以下、早期癒合症)によって発生する精神症状の病理は、医学的に解明されていません。

軽度三角頭蓋の手術を行っている下地武義先生は、軽度三角頭蓋の児童にみられる精神症状の一部について、便宜上「自閉症状」という表現を用いています。これに対し日本自閉症協会は、早期癒合症の精神症状を自閉症スペクトラム障害の症状とは異なるものであるという意見を表明しています。

こうした背景があり、下地先生が美容整形手術の名目で行っている軽度三角頭蓋の手術に対する否定的意見は多く存在しています。

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